【ホームシアター】初心者のためのスクリーンの選び方

 

ホームシアターを作ろうと思ったとき、プロジェクターの次に考えるべきはこのスクリーンの問題だ。スクリーンについては適当になることが多く、白い壁や、画用紙に映せばいいと思っている人も多いようだ。しかしスクリーンもプロジェクターと同じくらい重要であり、その性質によって画質がかなり変化することもあるので、今回は初心者のためにスクリーンの選び方を紹介しようと思う。
プロジェクターの選び方に関しては【ホームシアター】初心者のためのプロジェクターの選び方にて詳しく説明しているので、そちらを参照していただきたい。

 

1 まずはサイズ選びから

プロジェクターとスクリーンの距離によって、映すことのできるサイズは変化するが、上限はこのスクリーンのサイズで決まる。
まず、スクリーンの大きさは対角線の長さのインチという単位であらわす。大きさのイメージはテレビでも何インチという単位で画面の大きさを表すのでイメージしやすいと思う。
一応インチ数と大きさの横幅、高さの表を用意しておいたのでそちらのほうも参考にしていただきたい。

    参考 https://joshinweb.jp/

大きさを選ぶ際は、下図のように視聴者の最前列からの距離(D)がサイズの目安となる。好みにもよるが、たとえば、最前列が300cm程度の距離であれば、300÷2.54=120で、120インチ程度の大きさが最適。

スクリーンの下辺の高さは、画面の一番下が、視聴者の目の高さと同じか下になるようにする。目の高さより上になると、長時間、見上げる形で視聴する場合に疲れてしまう。椅子の高さにもよるが、80cm~115cmが目安となる。

だいたい150インチだとこのような感じ。

 

2 スクリーンの構造を選ぶ

まず、自分の部屋に合った設置方法を考え、その設置場所にあったスクリーンの構造を選ぶ必要がある。
スクリーンの設置構造はまず壁掛けタイプ床置きタイプに大きく分かれる。

壁掛けタイプ


イーサプライ プロジェクタースクリーン 吊り下げ 壁固定 100インチ EEX-PST1-100


最も軽量設計で取り扱いしやすいエントリータイプ。壁や天井のフックに引っ掛け てセットしたり、カーテンレールを利用したり、三脚スタンドに吊り下げたりとフレキシブルなセッティング性と価格の安さが魅力。
使用後は巻き取ってケースに収納する。

床置きタイプ


SANWA(サンワサプライ) プロジェクタースクリーン 床置き式 PRSY100K

床に置いてスクリーンを引き上げるだけ。ワンタッチセッティングが可能。
軽量タイプは移動も簡単なので必要なときだけ持ってきて設置する事が可能。設置工事も必要なく最も扱いやすい。
高級モデルはガス・スプリングが付いており引き上げも楽々。

 

また、巻き上げタイプもスプリングローラータイプと電動タイプの2つ存在する。

 

スプリングローラータイプ


サンワサプライ プロジェクタースクリーン(吊り下げ式スロー巻き上げタイプ) PRS-TS103

手動操作で、スプリングなどを使ってスクリーンがケースに巻き取られるようになったもので、必要の無いときは巻き上げてしまえば生活の邪魔にならない。またスクリーン面の汚れも防止出来き、最新モデルは巻き取りも大変スムーズ。音も小さく、高級感を増している。

電動タイプ


LIVE SCREEN 16:9 100インチ 電動格納 プロジェクタースクリーン

                    リモコンの図

 

最も高級なタイプ。リモコンでスクリーンをコントロールするイージーオペレーションが可能。
ワイヤレスとワイヤードの2種類があり、最近ではローコストを実現したモデルも多く人気が高い。友人知人に自慢するなら電動が一番。予算に余裕があるならば満足度も高いはず

 

この他にもポータブルスクリーン固定スクリーン、ホワイトボード・接着式スクリーンなどがあるがまずは上記の構造を頭に入れておけば問題ない。
画質はスクリーン生地で決まるので構造には関係ないが、設置方法が大きく変わるので事前に決めておく必要がある。
また構造によって価格も大幅に違うので予算との相談も必要だ。

 

3 スクリーンの生地を選ぶ

 

最近のプロジェクターは輝度が高いため、スクリーンで明るさ(ゲイン)を稼ぐ(補う)という発想はなくなり、ゲインの低いマット系に人気が集中している。以前は単に安いだけであったマット系も開発が進み、より高画質を目指して開発された高品位モデルが発売されて注目されてきている。
ビーズ系も以前はゲイン補正のために利用されていたが、現在はゲインを抑えたモデルが多くなり特性を利用してリビンクなどの設置を想定した外光に強いスクリーンとして生まれ変わっている。
生地には大きく分けて6つあるのでまずはそれらの特徴・メリット・デメリットについて紹介する。

マット系

入射光を全ての方向へ均等に拡散するため、 どのポジションからも均一の映像を見ることが出来るオールマイティーなスクリーン。

メリット:表面のマット処理により、しっとりとした滑らかな自然な映像が特徴(最もフィルムらしい画質なので映画鑑賞には最適である)。 視聴ポジションの制限がないため家族全員での視聴が可能

デメリット:外光(迷光)があると、同じく拡散・反射してしまい、映像と重なり合ってコントラストの低下を招く。 基本的には迷光をコントロールしたシアター環境での使用となる。

グレイマット系

マット系の最大の弱点である迷光に対して対策を施した生地。
グレイカラーの特殊コーティングにより迷光の影響を軽減し、コントラストの維持と広い視聴エリアの確保を両立させた欲張り生地。

メリット:リビング設置のシアターなど迷光の影響を受けやすい環境でもマット系の自然な映像が再現出来る。
基本特性はマット系と変わらないので広い視聴エリアや色再現性の良さはそのまま維持されている

デメリット:グレイ系のコーティングにより、通常のマット系より多少ゲインが低くなる

ビーズ系

表面層に超微粒子のガラスビーズを塗布した素材。光を入射角方向に反射する特性。比較的明るい部屋での視聴が可能。

メリット:「回帰特性」に優れていることから、外光(迷光)の影響を受けにくい。ビーズの種類で特性は変わるが最近ではゲインを稼ぐ為ではなく「明るくダイナミックな画質」のために採用されている。

デメリット:表面層のビーズが自ら発光しているような輝き方をするので、特有のギラッとする感じは明るすぎると感じる場合がある。ゲイン値の低いモデルは特に問題がない。

グレイビーズ系

リビング設置のシアターで問題となる迷光に最も強い生地として開発された素材
ビーズは独自の「回帰特性」で、ある程度迷光を反射してくれるが、やはり迷光があると黒の締まりが悪くなるのは仕方がない。

メリット:「回帰特性」の強いビーズにより正面付近の画像は鮮明・鮮烈で、メリハリのある画質が好みの方には最適

デメリット:「回帰特性」が強いため視聴エリアが限定されてしまう

パール系

 

真珠のような表面処理を生地に施した素材。
特性は鏡と同じで入射角度と対象方向にある程度拡散を抑えながら反射する。

メリット:天井から投射する設置をした場合、視聴位置で明るさを得やすくメリハリのある表現をする。3管プロジェクターで高い評価を受けていた素材

デメリット:プロジェクターの明るさが低かった時代には重宝したが現在の高輝度プロジェクターでは明るすぎて白飛び気味となる場合がある、シワに弱いので取扱に注意が必要

サウンド系

映画館に使用されているスクリーンと同じ構造・表面に直径0.数ミリの穴が不規則に多数開いていて、
後に設置したスピーカーのサウンドをスクリーンを通して聴くことが出来る。

メリット:設置性が高いスピーカーの前に設置出来るので限られた制限の中で
最大サイズのスクリーンを設置出来る。センタースピーカーをスクリーン中央に設置出来るので台詞が正確に定位する

デメリット:サウンドホールと呼ばれる穴に光が通り抜けてしまい
画質の点では不利となりやすい、多少後が透けて見えるので後の壁が明るい色の場合や
反射物(金属・ガラスなど)は気になる場合あり。

  参考 https://joshinweb.jp/

 

ここまでその特性、メリット・デメリットについて説明してきたが、スクリーンが利用される映写環境・条件によってタイプを選んでほしい。初心者が選ぶとするとマット系がバランスが取れていて、最初の一台にはおすすめだろう。

 

4 アスペクト比(フォーマット)を考える

まずはアスペクト比の種類を軽く説明しておく

16:9 - HD(High Definition)タイプのフォーマット。
最新のテレビで最も広く使われているアスペクト比です。DVDやブルーレイの鑑賞が中心の場合、16:9のプロジェクタースクリーンを選びます。
4:3 - 以前のテレビ画面(HDタイプではないテレビ画面)、パソコンの画面(SVGA、XGA、UXGA)のアスペクト比。資料でのプレゼンテーションにのみSVGA、XGA、UXGAプロジェクターを使用する場合は、このフォーマットを選ぶ。
16:9での映像の鑑賞と4:3でのプレゼンテーションと兼用で使用する場合は、映像の鑑賞をするときにきれいに投影できる16:9がお勧め。
16:10 - 最近のWXGA、WUXGAのノートブックパソコンで使用しているアスペクト比です。ノートブックパソコンと同じ画面を投影したいに選びます。プロジェクターがWide XGA、Wide UXGAに対応している必要がある。
2.35:1 - 映画館と同様のワイドスクリーンシネマスコープフォーマットです。プロジェクターの画素を最大限に利用するアナモフィックレンズを使用した投影で使用します。最近のプロジェクターではレンズなしでもこのフォーマットでの投影ができるタイプがある。

 

今回の使用方法としてはホームシアターということなので、この中では16:9をお勧めする。最初はこのアスペクト比の問題については深く考えず16:9を選んでおいて問題ないだろう。

 

まとめ

ここまでかなり細かい部分まで説明してきたが、スクリーン選びは最初に述べたように自身の設置環境に合わせ、値段などと相談しつつしっかりと選んでほしい。映像を鑑賞するとき、映し出すのはプロジェクターでも直接視るのはスクリーンに映る映像なのだから、そこを疎かにすると後で後悔することになる。
初心者におすすめする低価格のスクリーンに関してはまた後日紹介していこうと思う。








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