【ホームシアター】初心者のためのプロジェクターの選び方

先日書いた【超厳選!】お手頃価格のホームシアター用プロジェクターBEST3という記事が思いのほか閲覧されているようなので、今回は追記する形で、プロジェクターを選ぶとき、何を目安に選択すれば良いか、ということを説明したいと思う。
今回の用途は、家庭でホームシアターを作成することに限定させていただく。

1 自身の予算から買う価格の層を決める

一般的に、初心者にオススメなのは5万~10万円の価格帯となるが、予算によっては1万~5万、また余裕のある人は10万~15万でも良い。やはり価格が上がるほど性能も比例して上がるが、必要のない性能のあるものを買う必要はない。例えば4K対応などだ。4K画質を投影する技術があれど、コンテンツの数があまりない現状で今買うのはあまり得策ではない。

2 パネルタイプを考える

プロジェクターを購入する場合はパネルタイプもチェックする必要がある。パネルタイプの主流は現在、「液晶・DLP・LCOS」の3タイプである。各タイプにより特徴が違うので、自分に合ったものを選ぶ必要がある。
それぞれのパネルタイプの説明とメリット、デメリットを載せておく。

液晶タイプ

液晶パネルを内蔵し、放電光を利用した非常に明るい光源ランプからの光を透過させ、これをレンズを使ってスクリーン上に拡大投射する方式。

メリット 一般的に明るい映像を色々な用途で楽しむのなら液晶プロジェクターが向いていると言われている。価格も安く安価なモデルからスタンダードなモデルまで一般的に採用されている。プロジェクターが各メーカーから発売されていて、多くの種類の製品が揃っています。最近では性能大幅にアップし、高級機に迫る画質を表現するモデルも現れてきている。

デメリット 映像の黒部分が甘く、真っ黒な黒が少しグレーっぽくなる傾向(黒浮き)がある。

DLPタイプ

「DLP」とは「デジタル・ライト・プロセッシング」の頭文字をとった略語。鏡を使用して光を反射させ、光の反射角度により映像などの表示を行う。 DMD(反射板)を1枚使う単板方式と3枚使う3板方式があり、前者は可搬型のデータプロジェクター、後者は映画館向けなどの大型プロジェクターに用いられています。

メリット 液晶プロジェクターと同様、安価なモデルからスタンダードまで各メーカーから発売されている。
コントラストが高い映像表現が可能でしっとりとしたおちついた映像となる傾向がある。塵や埃の影響を受けにくく、経年劣化が少ないというメリットもある。
また軽量・小型化しやすいという特徴があるので最近ではスマホサイズのポケットプロジェクターや価格が安いプロジェクターなどに採用されている。

デメリット 構造上RGBの切り替えを高速で行っているのでひとによっては映像に虹のような模様がみえる場合がある。(カラーブレーキング現象)ただし、ハイエンド機(価格の高いもの)などではRGB各色を連続投影するため色割れは起こらない。

LCOSタイプ

LCOSとは「Liquid Crystal On Silicon」の略であり、反射型液晶素子のこと。
LCOS式は液晶式の一種ですが、表示パネルに反射型という特殊な構造を使用したタイプで、シリコン基板上に液晶層を設け、そこに映像などを表示させながら、基板背後の反射板でランプの光を反射し、レンズに導いて投写する。つまり液晶タイプの上位互換のような感じ。

メリット 高解像度でコントラスト比に優れているといった特徴がある。4k対応プロジェクターなど高解像度化、ネイティブコントラストが高くホームシアター用プロジェクターの高級機やビジネス用途では医療用向けのプロジェクターなどに採用されている。

デメリット 高画質化な反面、その構造は複雑でプロジェクター本体サイズも大きくなりやすい傾向がある。また、価格も高めでスタンダード〜ハイエンドプロジェクターのみのラインナップとなり、機種は限られている。

今回の趣旨である、初心者に向けたプロジェクターという意味ではLCOSタイプは選択肢から除外される場合が多いだろう。
まとめると、コンパクトでスタンダードなプロジェクターの場合、DLP方式が多く、プロジェクター機種が多くメリハリのあるような映像を好むのであれば液晶タイプ。そして、高解像度で高画質のスタンダード以上のプロジェクターの場合はLCOS方式の傾向がある。

3 騒音レベルを考える

ホームシアターを作るうえで以外に見落としがちになるのがこの騒音レベルである。プロジェクターといえど、パソコンと同様に熱を発生させるので、これを冷却ファンで冷やさなければいけません。このときに生じる騒音が大きいと、せっかくの映画も気が散って集中できない。特に夜中は日中とは違い車の騒音も少なくなる場所が多いので仕事を終えて帰ってきたあと、静かな部屋でゆったり快適な時間を過ごすためにも、騒音レベルはしっかり確認すべきポイント。
騒音レベルの単位は「dB(デシベル)」。24や29など、そのプロジェクターにより、数値の大きさが異なる。できれば、30~40dB以下には抑えたいところ。
参考になるかわからないが、一応デシベルごとの大きさの例を載せておく。

100デシベル ・電車が通るときのガードの下
90デシベル ・犬の鳴き声(正面5m)・騒々しい工場の中・カラオケ(店内客席中央)
80デシベル ・地下鉄の車内・電車の車内・ピアノ(正面1m)
70デシベル ・ステレオ(正面1m、夜間)・騒々しい事務所の中・騒々しい街頭
60デシベル ・静かな乗用車・普通の会話
50デシベル ・静かな事務所・クーラー(屋外機、始動時)
40デシベル ・市内の深夜・図書館・静かな住宅の昼
30デシベル ・郊外の深夜・ささやき声
20デシベル ・木の葉のふれあう音・置時計の秒針の音(前方1m)

4 適切な輝度を選ぶ

プロジェクターが持つ最大輝度にも注目するべきだ。いわゆる「明るさ」を示す数値。単位は「ルーメン(lm)」。一般的な家庭用プロジェクターには1000〜2000ルーメンあれば大丈夫だと言われる。仕事で使う場合には2500ルーメン以上がほしいところ。とはいえ、もちろんプロジェクターを使う部屋により、必要となるルーメンも変わってきます。ぼくとしては、家庭用で3000ルーメン前後あれば安心と考える。
自宅のように窓があってもカーテンをつけて暗くできるなら、それほど高い輝度は必要ないが逆に窓がたくさんあってカーテンもない場所だと、輝度が明るくないと厳しくなる。プロジェクターを使う部屋の「明るさ」をどのくらいコントロールできるのかを把握しておく必要もある。

 

5 パネル画素数について

テレビやパソコンディスプレイと同じように、プロジェクターにも画素数というものが存在する。画素数とはドットの数。この数が多ければ多いほどきめ細かく美しい映像を楽しめる。価格は高くなるが、最近では4Kにも対応したプロジェクターも登場している。
家庭用プロジェクターなら、できればフルハイビジョンあたりを狙いたいところ。価格ががこの画素数によってかなり上下するので予算に合わせて最適なものを選ぶこと。

 

6 コントラスト比を考える

プロジェクターの仕様ページを見ていると気になるのがコントラスト比。
そもそもコントラスト比とは、「もっとも明るい部分」と「もっとも暗い部分」の比率。よく聞く「高コントラスト」、つまりはコントラスト比が高いほど「明るい部分と暗い部分の差」が明確になるので、くっきりした印象になる。
庭用として映画などを主な用途にするなら、好みがわかれるところではある。映像をくっきり見たい人ならコントラスト比の高いモデルの方がおすすめで、一方でそれだと見ていてちょっと疲れてくるといった意見もちらほら聞かれる。個人的には一日に映画を1本、見ても2本程度ならばコントラスト比の高い、クッキリとした鮮明なものを選ぶと良いと思う。

 

7 プロジェクター本体のサイズと重量

はじめて購入するプロジェクターの場合はサイズと重量を確認すること。実物を見たときに、予想以上に大きかったり重かったりすると、予定していたスペースに設置できない可能性もあるので、あらかじめどの程度のサイズ・重量なのかを把握しておく必要がある。
今回の趣旨として家庭用のホームシアターで使用するので、多少大きく、重くとも問題ないと思われる。持ち運ぶ用途も考えている人はよく確認するように。

 

 

まとめ

最近は3D、4K、Hulu、アマゾンプライムビデオなど映像コンテンツが充実してきていて、趣味として映画やドラマを見る人も増えているように思う。家庭用プロジェクターは、テレビでは物足りなくなってきた人や、映画館のような迫力、大画面で楽しみたい人にとってぴったりの製品となるはずだ。基本的に10万以下とは言え、安い買い物ではないので失敗しないように、今回の記事や【超厳選!】お手頃価格のホームシアター用プロジェクターBEST3 という記事を参考にしてほしい。

なおスクリーンに関しては【ホームシアター】初心者のためのスクリーンの選び方にて詳しく解説しているのでそちらを参照していただきたい。








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